東日本大震災と福島県

東日本大震災のことで、何かを書こうとしても、失われた命のあまりの多さや今も刻々と積み重なり続ける放射能汚染という大きな現実を前にすると、どんな言葉も薄っぺらい虚飾のように感じられて、何も書けなかった。
放射性物質の垂れ流し状態を、心配ないレベルと言う専門家はテレビに出るが、危険と言う専門家はテレビでは見かけない。危険という意見はネットで読めるだけだ。どちらが虚でどちらが実なのか。

http://takedanet.com/
 (武田邦彦 中部大学)
より引用する。

「・・・1年間に1ミリシーベルトという数字です。この数字は国際委員会や日本の法律等で定められているものですから、基本的にはこの数字が一つの指標になります。
この数字を少し超す場所(5ミリ)は「管理区域」という名前で普通のところ特別されて標識が立ち、そこに人が入ってはいけないというわけではないのですが、被曝する放射線量を測り、健康診断をするという必要が生じてきます。
つまり絶対に病気になるということはないけれども、注意をしなければならないということを意味しています。管理区域は1時間あたり0.6マイクロですから、現在、福島県東部(郡山を含み、会津若松を除く)、茨城県北部などは確実にこの管理区域に入ります。従って、政府のいうように直ちに健康に影響はありませんが、やはり被爆する線量を測定したり、健康診断をして注意をするという必要があるところです。
また、教育委員会や市役所等は、政府がいくら安全だと言っても、政府と独立しているのですから、法律的に管理区域に指定しなければならない状態のときには法律に従う必要があるとわたくしは考えています。
具体的には、1時間に0.6マイクロを越えるところは、学校でも市の一部でも責任者が「管理区域」に設定するべきです」

 
情報を整理するにつれて、福島県民はかつてない人体実験にさらされているのではないかという怒りにも似た不安を、私はどうしても払うことができないでいる。それでも、私の家族もそうだが、福島県から離れたくない大きな理由は、そこが地球中でただひとつの、故郷だからだ。ふるさとで暮らしたい、ふるさとを守りたいと思わない人はいないだろう。

今回の震災後、ずっと、自分には何ができるのかを考えてきた。まだ、考えがうまくまとまらない。ふるさとの福島県に、東北に、気持ちは引っ張られている。目の前で家族や友人が波にのまれるのを見た方たちは、生き残った自分を責めるだろう。共に暮らした犬や猫を失った方たちは、どんな思いでいるのか。察するだけでも、胸が痛い。
今月半ばには、福島まで東北新幹線が復旧するらしい。すると、私の居る場所からは小海線と長野新幹線を乗り継いで4時間程度で戻れる。今月中に東北新幹線全体の復旧も見込まれている。
私にできるのは、セラピーしかない。特に、大切な家族や友人や動物を失った方々へのグリーフセラピー(死者の方に会いに行く)は必要になるだろう。ボランティアか格安でする場合、セラピー場所は?  活動資金はどうする? と悩んでいる。よく考えた上で、東北で、できれば郡山を拠点にして継続した活動をしていきたい。

福島県出身のミュージシャンとクリエイターのバンド「猪苗代湖ズ」による福島応援歌だ。見ていたら涙が出た。
http://bit.ly/fJsNfq